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うれしいことがあった日も、仕事で困った日も、連絡するのは彼氏だけ。二人で過ごす時間は好きなのに、ふと「この人が忙しかったら、私は誰に話せるのだろう」と不安になる。友達を作ればいいと言われても、どこから始めればよいのか分からないことがあります。
彼氏しかいないと感じたときは、友達の人数を増やすことより、どんな支えが足りず、どこへなら無理なくつながれるかを確かめるところから始められます。恋人を頼ることと、恋人以外にも頼れる先を持つことは、両立します。
交友関係が少ないだけで、依存や病気と決まるわけではありません。転居、仕事、育児や介護、体調、家族との事情によって、会える人や使える時間は違います。一人の時間を好む人に、にぎやかな生活を目標にしてもらう必要もありません。
この記事では、恋愛と人間関係の変化、感情を支えてくれる相手、旧友への再連絡などの一次研究から、恋人以外の支えを作る方法を考えます。中心に置くのは「友達が何人いるか」ではなく、困ったときに、必要な助けへ届く道があるかです。
- 寂しさと、助けを頼める先の少なさを分けます。
- 気持ち・情報・日常の用事など、必要な支えを具体的にします。
- 昔の知り合い、新しい活動、相談窓口から、今の生活に合う入口を選びます。
- 交友を禁止されたり、連絡を監視されたりしている場合は、安全を優先して別の対応を考えます。
「彼氏しかいない」の中にある、違う困りごと
同じ言葉でも、「友達は少ないけれど満足している」と「具合が悪いときに誰にも頼めない」では、必要なことが違います。前者に社交のノルマを課すと、休息まで失わせてしまいます。後者に「一人でも幸せになろう」とだけ伝えると、実際に必要な手助けが置き去りになります。
WHOは、社会的つながりを、関係や接点の構造、やりとりされる支援の機能、関係の質という三つの面で整理しています。社会的孤立は客観的な関係や接点の少なさ、孤独感は望むつながりと現実の隔たりから生まれる主観的な苦痛として区別されています。[1]
| 今の感覚・状況 | 確かめたいこと | 最初の方向 |
|---|---|---|
| 交友は少ないが、今の生活に満足している | 必要なときに連絡や相談ができるか | 人数を増やすより、使える連絡先を確認 |
| 彼氏といても理解されず、寂しい | 会話や関わりのどこで隔たりを感じるか | 二人のやりとりを具体的に整理 |
| 気持ちや用事を彼氏にしか頼めない | どんな助けが、いつ足りなくなるか | 不足する支えに合う相手・窓口を探す |
| 友人への連絡を禁止・監視されている | 相談や外出を自分で選べるか | 安全に相談できる方法を先に検討 |
これは孤立や依存を判定する診断表ではありません。複数の状況が重なることもあります。「寂しいから人を増やす」とすぐ結論を出さず、今困っていることの種類を見分けるための整理です。
国内の状況にも目を向けてみます。内閣府の令和7年調査は、全国の16歳以上を無作為抽出し、11,873人から有効回答を得ています。2026年4月に公表された直接質問では、孤独感が「しばしばある・常にある」4.5%、「時々ある」13.7%、「たまにある」19.5%でした。[2]
この数字は一般の人々の孤独感であり、「彼氏しか頼れない人」の割合ではありません。恋人がいるかどうかだけで、つながりの状態を説明することはできません。自分だけが人間関係に失敗した、と結論を急ぐための数字でもありません。
悩みの中心が、周囲との接点より「二人でいても気持ちが通わないこと」にあるなら、恋人がいても寂しいときの、気持ちと会話の整理も参考になります。
恋愛でつながりが変わる理由と、一人に集まる期待
交際の始まりは、人間関係の組み替えでもある
週末の予定がデートで埋まり、帰り道の電話が恋人との習慣になる。以前の友人を嫌いになったわけではなくても、誘う機会や近況を知るきっかけが少なくなることはあります。そこへ転居や働き方の変化が重なると、恋人が生活の中で最も会いやすい相手になる場合もあります。
Rózerらは、ドイツのPAIRFAM調査から約6,200人の縦断データを分析し、恋愛関係の形成・継続と個人のネットワークの変化を調べました。交際の初期には非親族との接点の縮小が見られる一方、その後に増加する動きも報告しています。[3]
恋愛が始まれば必ず友人を何人か失う、ある期間が過ぎれば自然に回復する、という法則ではありません。観察研究なので、生活の変化をすべて恋愛の効果と断定することもできません。ただ、今の交友関係を固定した性格や取り返しのつかない失敗と見なす必要はない、と考える手がかりになります。
「彼氏ばかり優先したから自業自得」と責めるより、以前は自然にあった接点のうち、何がなくなったのかを具体的にしてみます。職場で顔を合わせなくなったのか、帰宅時間が合わなくなったのか、誘いを断ったまま次の提案をしていなかったのか。入口が違えば、戻し方も変わります。
気持ちによって、頼りたい相手が違ってもよい
仕事の悔しさを分かってくれる人と、好きな作品の話で一緒に盛り上がれる人は、同じでなくてもかまいません。恋人が前者を得意にしていないからといって、愛情まで欠けているとは限りません。親しさと、ある話題への理解や助けやすさは、重なる部分もあれば異なる部分もあります。
Cheungらの「Emotionships」の研究では、感情に応じて頼る相手の構成を調べています。分析対象67人と178人の質問紙研究では、異なる感情についての頼り先が多様であることと、生活満足度の高さに関連が見られました。単にネットワークの人数が多いことだけを扱った結果ではありません。[4]
ただし、人に頼る先を分けるよう介入して効果を確かめた研究ではありません。「友人を増やせば幸福になる」「相談先を分ければ破局を防げる」とは言えません。日常に引きつけるなら、一人に全分野の理解を求めていないかを見直す、という使い方ができます。
支えを増やすとは、彼氏に代わる人を何人も確保することではありません。それぞれの相手と、話せることや一緒にできることを育てることです。友人は予備の恋人ではなく、恋人も、生活のあらゆる困りごとを一人で処理する窓口ではありません。
外のつながりで、二人の問題が全部解けるわけではない
一方で、「友達ができれば彼氏との寂しさも消える」と期待し過ぎるのも考えものです。誰かに話して気持ちが軽くなっても、二人の間で繰り返される無視や不満が、そのまま残ることはあります。
HsiehとHawkleyは、米国の高齢者を中心とする調査の結婚・同棲953組を分析しました。関係の支えや負担と孤独感の関連を調べたところ、友人や親族との良好な関係が、パートナー関係の問題と孤独感の関連を緩和するという交互作用は確認されませんでした。[5]
夫婦双方が回答した横断研究であり、若い交際者にそのまま当てはまるとは限りません。また、外の支えが無意味だという結果でもありません。ここから区別したいのは、生活を支える人を増やすことと、パートナーとの関係を整えることです。片方だけで、もう片方を必ず代わりに解決できるわけではありません。
支えの棚卸し――名前より先に、頼みたいこと

連絡先を開いて人数を数えるより、最近「彼氏がいなければ困った」と感じた場面を一つ思い出してみます。落ち込んだ夜、転職の手続きを調べた日、体調を崩して買い物に出られなかった日。困った場面が具体的になると、必要な相手やサービスも探しやすくなります。
次の表は、研究上の診断尺度ではなく、生活の支えを整理するためのメモです。同じ人が複数を担ってもよく、すべての欄を別の友人で埋める必要はありません。家族に頼れない事情がある場合も、家族を必須の答えにしません。
| 必要な支え | 具体的な場面 | 確かめたい経路 |
|---|---|---|
| 気持ちを受け止めてもらう | 失敗して落ち込んだ日に話を聞いてほしい | 話せる相手、相談窓口、連絡できる時間 |
| 情報や見通しを得る | 仕事・住まい・制度について調べたい | 経験のある知人、担当窓口、信頼できる資料 |
| 日常の用事を助けてもらう | 外出しづらい日に食事や移動で困る | 頼める範囲、地域の支援、利用条件や費用 |
| 急な困りごとで相談する | いつもの相手につながらず、対応に迷う | 問題に合った相談先、受付時間、別の連絡手段 |
| 一緒に過ごす・居場所を感じる | 恋愛以外の話や活動を楽しみたい | 参加できる場所、オンラインの会、顔見知り |
「急な困りごと」の欄は、友人に専門家や緊急対応の役割を任せるためのものではありません。医療や身の安全など緊急性のある問題では、その問題に対応する公的な緊急窓口を使います。近くに知人がいることと、いつでも駆けつけられることも別です。
「知っている」から「頼める」までの間
知り合いがいても、連絡先が分からなければ助けを頼むのは難しいでしょう。連絡先があっても、何をどこまで頼んでよいか分からない場合があります。逆に、毎日話すほど親しくなくても、ある手続きの担当窓口が分かっていれば、その困りごとには対応できることがあります。
存在を知っている → 連絡できる → 頼む内容を相談できる。この間のどこで止まっているかを見ます。新しい人を一から探さなくても、以前の連絡先を確かめる、窓口の受付時間を調べる、相手に頼める範囲を尋ねることで、使える経路が一つ増える場合があります。
たとえば「何でも相談できる親友がほしい」は大きな願いです。「今の仕事の手続きについて、元同僚に質問を一つできるか」なら、次の行動に分けられます。ただし、相手が答えられないときに断れる形にしておくことが、その後の関係にも大切です。
頼れる先を考えるメモには、相手の名前だけでなく「話せそうなこと」「連絡する方法」「まだ確認していないこと」を添えてみます。相手の許可なく、送迎役、保証人、緊急連絡先などを割り当てることは避けます。支えは、こちらの予定表だけで完成するものではありません。
疎遠な人への再連絡――重い相談の前に、近況から

連絡が途切れた相手に、「今さらどう思われるだろう」とためらうことがあります。そのためらい自体を、友情がもうなくなった証拠と見なす必要はありません。自然に疎遠になった相手と、傷つけられたり連絡を断ってほしいと言われたりした相手は分けて考えます。
Liuらは、再連絡の受け止め方を13の事前登録研究で検討しました。実際に短い連絡をした実験では、送った側が、受け手の感じる感謝を平均的に低く予測していました。分析できた送受信者の組は、二つの実験で54組と67組でした。[6]
対象は、以前は友好的だった疎遠な知人などです。受け手の全員が回答したわけではなく、不仲の相手でも必ず喜ぶという根拠ではありません。友情が長く復活したか、孤独が減ったかを示す結果でもありません。「突然だから迷惑なはず」と予測だけで閉じてしまう前に、短い連絡を検討する余地がある、という程度に読みます。
たとえば、「久しぶり。前に話していた展示を見かけて、元気かなと思って連絡しました。最近どう?」。相手との共通の記憶を一つ添えるだけでも、連絡のきっかけになります。返事や再会の期限をつけず、贈り物を用意する必要もありません。
こちらが以前の約束を守らなかったなど、気になる経緯があるなら、それをなかったことにせず、必要に応じて短く認めます。「あのとき連絡を返せなくてごめんね」と伝えても、相手に許すことや交流の再開を求める権利が生まれるわけではありません。
旧友への連絡をためらうとき
AkninとSandstromの2024年の研究も、旧友への連絡のためらいを扱っています。実験7では194人を分析し、現在の友人に短いメッセージを送る練習をした群と、SNSを閲覧した群を比較しました。その後に旧友へ送信したとの回答は、それぞれ53%と31%でした。[7]
これはその場の送信行動で、友情回復率ではありません。連絡したい旧友を挙げられる人の研究なので、今は思い当たる相手がいない人にも同じ準備を求めることはできません。日常で試すなら、長文の相談や再会の約束を一度に背負わず、短い連絡から始める方法があります。
返事がなければ、忙しさ、連絡手段の変更、関係への希望の違いなど、理由はまだ分かりません。何度も連絡して答えを取りに行くより、相手の余地を残し、別の人や場所への入口も考えます。一通の反応を、自分の人間的な価値の判定にしないことが大切です。
話せる相手が見つかったあとは、友達へ相談するときの、目的の伝え方と助言の受け取り方で、「聞いてほしい」と「案を考えてほしい」を分けてみてください。
新しい接点は、親友を探す場だけではない

深く打ち明けられる相手を最初から探すと、会うたびに「この人は友達になれるか」を審査するようで疲れることがあります。最初の目的は、同じ講座に参加する、作品の感想を交換する、決まった場所で挨拶する、といった小さな共有でもかまいません。
EpleyとSchroederの実験では、米国の通勤者などを、知らない人と話す条件、一人で過ごす条件などに分けました。分析対象97人と75人の実験では、会話をした条件のほうが、一人で過ごした条件より直後の体験が肯定的でした。[8]
短い場面での気分や快適さの研究であり、長期的な孤独の解消や親友作りを示したものではありません。誰にでも話しかけるべきだという意味でもありません。会話を求めない相手の意思を尊重し、安全に不安のある場面は避けたうえで、短い交流にも独自の役割があると考えられます。
顔見知りとの挨拶が、深刻な悩みを相談する相手の代わりになるわけではありません。それでも、「自分が来てもよい場所がある」「恋愛以外の話題で関われる」という日常の接点には意味があります。すべての関係を同じ深さまで育てようとしなくてよいのです。
続けられない原因を、性格のせいだけにしない
つながりを作る助言が役立たないときは、意欲より参加条件が合っていないのかもしれません。平日昼の催しに参加できない人へ「地域活動に行こう」と言うだけでは、予定は変わりません。高い参加費や長い移動も、気合いで消せる条件ではありません。
| 難しくしている条件 | 探し方・変え方の例 | 先に確かめたいこと |
|---|---|---|
| 勤務時間や家事で予定が読めない | 予約不要、短時間、途中参加できる活動 | 欠席や途中退出が許されるか |
| 費用や移動の負担が大きい | 近所の公共施設、無料の催し、オンライン | 交通費、通信費、追加料金 |
| 体調や疲れに波がある | 見学のみ、少人数、文章で参加できる場 | 参加量を自分で調整できるか |
| 転居して知人がいない | 自治体の案内、図書館や公民館の活動情報 | 地域の対象条件、初参加への案内 |
| 家族や共通の友人には話しにくい | 恋人を介さず連絡できる窓口や活動 | 個人情報や相談内容の扱い |
これらは効果が保証された処方ではなく、条件を比べるための候補です。「友達を作る」に申し込むのではなく、「興味のある活動を、無理のない条件で試す」と考えると、合わなかった経験も判断材料になります。初回の居心地だけで自分の社交性を決めなくてかまいません。
オンラインの交流も選択肢ですが、顔を出さずに済むことと、安心して利用できることは別です。運営者、参加規約、困ったときの連絡先、退会方法を確かめます。まだ信頼関係がない段階で、住所、勤務先、交際相手の個人情報まで伝える必要はありません。
逆に、対面でなければ本物の関係ではない、と線を引く必要もありません。文章なら話しやすい人、遠方の旧友とは通話が続けやすい人もいます。大切なのは、選べる手段が生活に合っていて、参加をやめる自由も残っていることです。
友人ができるまで、困りごとを待たせない
お金や住まい、仕事、体調などの困りごとを、「相談できる友達ができてから」と先送りする必要はありません。専門的な情報や支援が必要な場合は、友人関係とは別に、その問題を扱う窓口へつながることができます。
内閣府の「あなたはひとりじゃない」では、質問に答えながら状況に合う支援や相談先を探せます。相談先ごとの受付時間、対象者、利用方法を確かめてください。何を相談すべきか分からない場合も、今困っている場面から伝えられます。[10]
「恋人以外に頼める人が少なく、体調を崩したときの買い物が難しい」「転居して、使える地域の支援が分からない」。恋愛の悩みとしてすべてを説明するより、必要な助けを具体的にすると、担当する窓口や制度へつながりやすくなることがあります。
話を聞いてもらう効果と、支えが増えることの違い
Kahlonらは、米国の配食支援利用者240人を、傾聴を重視した電話を4週間受ける群と、受けない群に無作為に分けました。電話の群ではUCLAの孤独尺度に改善が見られましたが、別の孤独尺度と社会ネットワーク尺度には、群間の有意差は確認されませんでした。[9]
これはパンデミック下の特定の支援利用者を対象にした研究で、一般の交際者への効果や、改善が長く続くかは分かりません。それでも、「話を聞いてもらって少し楽になること」と「頼れる関係が実際に広がること」を同じ成果として扱わない大切さが分かります。
気持ちが軽くなったなら、その変化を大切にしてよいでしょう。同時に、食事や移動の手助けがまだ必要なら、その課題は別に残っています。ひとつの相談で生活のすべてを解決しようとせず、次に必要な支えが何かを確かめていきます。
恋人との時間を守りながら、外の支えを持つ

恋人以外の時間を増やすとき、急に「依存をやめるから」と宣言するより、何をしたいかを具体的に伝える方法があります。「今度の土曜の午後は、前の同僚と近況を話したい。日曜の約束は予定どおり会いたい」。関係を遠ざける宣言ではなく、生活の予定として相談する形です。
共同の家事や育児があるなら、自分だけの余暇を増やす話で終わらせず、どちらにも外の人と関わる時間があるかを確かめます。支えを広げるために、もう一方へ生活の負担を一方的に移すと、別の不満を作ってしまいます。
共通の友人も大切なつながりです。ただ、自分が相談したいときに、いつも恋人を経由しなければ連絡できないなら、それとは別の経路も考えられます。友人に隠し事の役割を押しつけることと、自分の困りごとについて相談先を持つことは同じではありません。
連絡を禁止・監視される場合は、順序を変える
友人と会うと脅される、連絡先を消すよう求められる、相談内容を逐一確認される。このような場合は、単なる予定調整や社交の努力として扱わないでください。内閣府の案内でも、実家や友人との付き合いを制限することは、精神的暴力の例として挙げられています。[11]
相手の反応が怖い場合、この記事の会話例を使って強く対決することを急がず、安全に相談できる方法を先に考えます。端末や連絡履歴を見られているおそれがある場合は、相手がアクセスできない端末など、安全に相談できる手段を検討してください。DV相談ナビ「#8008」は最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります。通話料がかかり、受付は各機関の相談時間内です。一部のIP電話などではつながらないため、公式ページの案内も確認してください。[12]
交友や連絡を制限されているときの整理は、支配的な恋人との関係で、自分の選択を確かめる記事でも扱っています。外のつながりを持てない事情を、本人の弱さだけに戻さないことが大切です。
場面別ガイド――今の自分に近い入口
当てはまる場面を開いて、できそうな行動を一つ選んでください。すべてを実行するためのリストではありません。
友達と疎遠になり、今さら連絡しづらい
以前は友好的だった相手なら、共通の記憶や近況を短く伝えることから考えます。最初から再会や深い相談を求めず、相手の返事を急がせません。不仲や拒絶の経緯がある相手に、研究を理由に連絡を続ける必要はありません。
転居して、近くに知り合いがいない
遠方の旧友とつながる方法と、近所で必要な助けを得る方法を分けます。通話で気持ちを話せても、近くの生活情報や用事は別に必要です。自治体や公共施設の案内から、対象条件と参加しやすさを確かめてみます。
仕事や体調の事情で、人付き合いを増やす余力がない
まず変えられない条件を言葉にします。長時間の外出が難しいなら、文章、短い通話、見学のみなどの候補を探します。生活の手助けが必要なら、友達を作るまで待たず、問題に合う相談先へつながることもできます。
家族には頼れず、共通の友人にも話しづらい
家族との再連絡を無理に目標にしなくてかまいません。恋人を介さずに相談できる窓口や、自分の関心から参加できる場を探します。相談内容の扱いが気になる場合は、話す前に受付先へ確認できます。
彼氏が交友を嫌がり、連絡すると怖い反応をする
単に友達を増やす計画より、安全に話せる方法を先に考えます。無理に対決したり、相手の前で一斉に連絡を再開したりすることは急ぎません。公的な相談先に、交友や連絡を制限されている状況から伝えてください。
最初の一歩を、返事の有無だけで採点しない
今週の目標を「友達を一人作る」にすると、相手の都合まで自分の成績に入ってしまいます。「必要な支えを一つ言葉にする」「問い合わせ先を調べる」「送れそうな短文を考える」のように、自分で進められる行動から始めてもかまいません。
- 最近困った場面を一つ書く。
- 必要だった助けを、話を聞いてもらうこと、情報、用事の手助けなどに分けて考える。
- その助けを相談できる相手や窓口を探し、連絡方法を確かめる。
- 時間、費用、体調、相手の都合に合わせて、頼み方を小さくする。
- 試した後は、人数より「必要な助けへ届く道が増えたか」を確かめる。
手助けを頼むことは、相手に一方的に役割を与えることではありません。できる範囲を尋ね、断られたら別の方法を考える。余裕のあるときは相手の話も聞く。すぐ同じ量を返す義務にしなくても、互いの生活を尊重する姿勢は持てます。
恋人がかけがえのない存在であることと、恋人しか頼れないことは、分けて考えられます。二人の関係を小さくするためではなく、困ったときの選択肢と、恋愛以外の自分の生活を少しずつ広げるために、つながりを作り直していきましょう。
会話の入口を考えるための一冊
ケイト・マーフィの『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』は、相手の話を聞くという日常の行為を見直したいときの補助読書になります。再連絡のあと、話題を上手に提供し続けることばかり考えて疲れる人にも、聞く側の姿勢を考える入口になるでしょう。
この本を買えば孤立が解消する、という意味ではありません。この記事の実践や公的な相談先は、購入しなくても使えます。関心があれば、図書館で探すことも含めて、自分に合う読み方を選んでください。
よくある質問
- Q彼氏以外に友達がいないのは、依存ですか?
- A
交友人数だけでは判断できません。本人が望んでいる生活か、必要なときに助けや情報へ届くか、自分で人付き合いを選べるかを分けて考えます。寂しさや困りごとがある場合は、その内容に合う支えから探せます。
- Q孤立を防ぐには、友達を何人作ればよいですか?
- A
今回扱った研究から、万人に共通する人数は決められません。同じ一人が複数の支えになることも、特定の用事は窓口やサービスが担うこともあります。人数より、必要な助けを頼む経路と関係の質を確かめます。
- Q久しぶりの連絡で返事がなかったら、諦めるべきですか?
- A
一度返事がないだけでは理由は分かりません。ただ、返答を迫って連絡を重ねる必要もありません。相手が連絡を望まないと伝えた場合は尊重し、ほかの人や活動、相談先への入口も考えます。
- Qオンラインの友人だけでは不十分ですか?
- A
交流の形だけで一律には決まりません。文章や通話で支えを得られる一方、近くでの手助けが必要な場面には別の経路が要ることがあります。今必要な支えと、利用できる手段が合っているかを見ます。
- Q恋人以外の支えを作ったら、二人の寂しさも解消しますか?
- A
必ずそうなるわけではありません。外で話せる先があることと、二人の会話や関係の問題が整うことは別です。周囲の支えを持ちながら、パートナーとの関わりで困っている点も具体的に考えます。
参考文献・公的資料
研究の要約は、対象となった人や測定した結果の範囲で記載しています。再連絡や会話の研究を、若い交際者の孤立にそのまま当てはめることはできません。支えの棚卸しや場面別ガイドは、これらの資料を参考にした日常の整理であり、診断尺度や効果を検証した介入プログラムではありません。公的情報は2026年11月5日に確認しています。
[1]WHO(2025)Social connection: Questions and answers
[2]内閣府(2026年公表)孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年)調査結果のポイント
[7]Aknin & Sandstrom(2024)People are surprisingly hesitant to reach out to old friends
[8]Epley & Schroeder(2014)Mistakenly Seeking Solitude
