マッチングアプリの初回メッセージ|例文と、返信しやすい話題の選び方

旅の写真をそばに置き、スマートフォンで最初のメッセージを考える人 Love & Relationships

マッチングはした。プロフィールも読んだ。それなのに、最初の一通だけが書けない。「はじめまして」では普通すぎる気がするし、面白いことを言おうとすると、急に知らない自分が出てくる。送信前の小さな画面に、妙な緊張が詰まります。

初回メッセージは、短い挨拶に「相手のプロフィールで気になったこと」を一つ添え、答えやすい話題を渡すところから始められます。一通で自分の魅力を全部伝える必要はありません。読んだ相手が「それなら話せそう」と思える入口を作りましょう。

ただし、どんな文章でも返信が必ず来るわけではありません。相手の利用状況や関心、タイミングも関わります。ここでは返信を取りつける駆け引きよりも、無理のない会話を始めるための例文と、続け方を扱います。

最初の一通は「挨拶・気になった点・小さな質問」で考える

はじめまして、マッチングありがとうございます。プロフィールのパン屋巡りに惹かれました。私も休日につい寄り道してしまいます。最近、また食べたいと思ったパンはありますか?

この例文で大事なのは、パンの話そのものではありません。「あなたのプロフィールを読んだ」「自分にも話せることが少しある」「返事の入口が分かる」という三つが、一つの話題に収まっていることです。パン屋巡りをしない人が、そのままコピーする必要はありません。

挨拶は短く、自己紹介は会話に必要な分だけ

「はじめまして」「マッチングありがとうございます」で十分に始められます。表示名と違う呼び名を伝えたいなら「○○と呼んでください」を添えてもよいでしょう。勤務先、住んでいる駅、これまでの恋愛歴まで、最初から履歴書のように並べなくて大丈夫です。

敬語かタメ口か迷うなら、まずは柔らかい丁寧語が使いやすい選択です。「プロフィールを拝見し、貴殿のご趣味に興味を持ちました」まで行くと、恋の入口が応募書類の受付になってしまいます。「映画がお好きなんですね」くらいの温度で始めてみてください。

質問は一つを目安に。答える負担を小さくする

「趣味は? 仕事は? 休みは? どこに住んでる?」と並べると、相手はどこから答えるか選ぶところから始めなくてはいけません。最初は一つの話題に絞り、質問も一つを目安にすると、返事の行き先がはっきりします。これは返信率が最大になると証明された回数ではなく、文章を整理するための目安です。

「人生で一番大切な価値観は何ですか?」より、「休日は出かけることが多いですか?」のほうが、この段階では答えを作りやすい場合があります。深い話が悪いのではなく、まだ会話の準備ができていないことがあるのです。

大量の質問カードを差し出す場面と、一枚の旅の写真を二人で話題にする場面の対比
話題をたくさん渡すより、一つを一緒に眺める。その違いは、メッセージでも大切です。

プロフィール別・初回メッセージの例文

以下の例文は、相手の記載内容と自分の本当の関心に合わせて言い換えてください。ない共通点を作ると、次の返事で苦しくなります。接点は「同じものが好き」だけでなく、「まだ知らないけれど興味がある」でも作れます。

共通の趣味がある:同じ、の先を一つ添える

はじめまして、マッチングありがとうございます。私も映画館で映画を見るのが好きです。最近は余韻が残る作品を探しているのですが、ここ最近でよかった一本はありますか?

「映画好きなんですね! 私もです!」でも気持ちは伝わります。ただ、そこで止まると次の話題は相手任せです。「最近」「一本」と範囲を小さくすると、好きな映画を生涯分ランキングする必要がなくなります。相手が作品名を書いているなら、まずその作品について触れるほうが自然です。

食べ物・カフェの話:場所の特定を急がない

はじめまして。プロフィールにコーヒーが好きとあって、気になりました。私は最近やっとブラックでも飲めるようになりました。浅煎りと深煎りなら、どちらがお好きですか?

選択肢がある質問は答えの入口になりますが、詳しくない相手に専門用語を続けると、小さな検定試験になります。プロフィールの書き方に合わせて、「甘い飲み物も飲みますか?」のように変えてください。よく行く店を聞く場合も、自宅や職場の近くかどうかまで探らないようにします。

旅行写真がある:写真から分かる範囲で聞く

はじめまして、マッチングありがとうございます。海の写真が印象に残りました。旅先ではのんびり過ごすのと、あちこち歩くのと、どちらが多いですか?

場所を知っているふりは不要です。「あの島ですよね」と断定するより、写真の海や景色に触れれば会話になります。また、写真の人を恋人や家族と決めつけたり、現在地を細かく聞いたりする必要もありません。

相手の趣味を知らない:知ったかぶりをしない

はじめまして。陶芸をされているんですね。私は詳しくないのですが、器を見るのは好きです。最初に作ったのはどんなものだったんですか?

「教えてください」を大きくしすぎると、初対面の相手に講師役を頼むことになります。「陶芸の魅力を全部教えて」より、一つの作品や始めたきっかけに絞ると、相手も話す量を選べます。興味が持てない趣味を無理に掘るより、ほかに気になる記載がないか見直すほうが誠実です。

プロフィールが短い:自分から話題を少し出す

はじめまして、マッチングありがとうございます。私は休日、散歩をしてから家で映画を見ることが多いです。お休みの日は外に出るのと、家でゆっくりするのと、どちらが多いですか?

情報が少なければ、少ないなりの入り方で構いません。写真だけから性格や生活水準を想像して褒める必要はありませんし、「プロフィール短いですね」と指摘する必要もありません。自分の休日など軽い情報を一つ出し、相手が答えるかどうか選べる形にします。

避けたいのは「普通の文章」より、返事の負担が大きい文章

特別な決めぜりふより、相手が困らず返せることを優先してみましょう。次の表は、言葉を取り繕うためではなく、相手に何を求めている文章なのかを点検するためのものです。

最初の一通で見直したい四つの点
送りがちな内容見直す方向
「よろしく!」だけプロフィールから一つ話題を添える
趣味・仕事・住所をまとめて質問軽い話題を一つに絞り、個人情報は急がない
容姿だけを強く褒める本人が書いた趣味や好きなことに触れる
「絶対気が合います」「運命です」まだ知らない部分を残し、「気になりました」と伝える

長文か短文かも、文字数だけでは決まりません。三文でも質問が五つ入っていれば忙しい文章になります。逆に少し長くても、相手の趣味への感想が一つなら流れは追えます。まずは数文に収め、挨拶の重複や、プロフィールを読めば分かる自己紹介を削ってみてください。

「面白い人」になるより、自分の小さな癖を出す

初対面で相手をいじる冗談は、親しみよりも失礼さが先に伝わることがあります。笑いを入れるなら「本屋に寄ると予定より一時間延びます」のような、自分の小さな癖のほうが話の入口にしやすいでしょう。ただし、本当にそういう人である場合に限ります。

絵文字も無理に増やす必要はありません。普段使わない華やかな文体で始めると、その後ずっと衣装を着たまま会話をすることになります。読みやすさを整えつつ、続けられる言葉を選びましょう。

返信が来たら、次の質問より先に答えを受け取る

相手「最近はミステリー映画をよく見ます」
自分「ミステリーいいですね。私は途中で犯人を予想して、だいたい外します。最近見た中だと何が印象に残っていますか?」

ここで急に「仕事は何ですか?」に移ると、せっかく出てきた映画の話が置き去りになります。返事の中の言葉を一つ拾い、自分の感想や小さな情報を返し、必要ならその続きに聞きたいことを添える。毎回質問で締めなくても、感想だけで会話が進むこともあります。

相手からも質問が来たら、答えることを後回しにしないでください。聞き上手でいようとして質問ばかりすると、相手からはあなたが見えなくなります。会話は相手のプロフィールを完成させる作業ではありません。

質問と好意の関係を調べたHuangらの2017年研究では、会話で質問を多くする条件が、相手からの好意と結びついた実験結果が報告されています。ただし、同論文のスピードデート分析には2019年に再分析による異論が出ています。この研究を「初回メッセージで質問を増やせば返信が来る」という根拠にはできません。質問の数と、相手の話を受け止めることは分けて考えたいところです。

会話が続いて、実際に会う約束ができたら、初デートの会話の進め方も参考にしてください。話題を用意するだけでなく、その場の返事をどう受け取るかを扱っています。

返信がないときは、文章だけを犯人にしない

返事がない理由は、画面のこちら側からは分かりません。利用を休んでいるのか、別のやり取りが進んでいるのか、話題に関心がなかったのか。分からないまま「自分には魅力がない」まで結論を飛ばす必要はありません。

数時間で「届いてますか?」「忙しいですか?」と重ねると、相手に説明を求める形になります。初回から返事がない場合は、そのまま待ち、送らずに区切る選択もあります。どうしても補足したいことがあるなら時間を置いて一度だけにとどめ、その後も反応がなければ追い続けない、という自分の線を決めておくとよいでしょう。特定の日数が正解ということではありません。

「なぜ返さないんですか」「真剣な人だと思っていたのに」は、まだ関係のない相手への請求書になってしまいます。メッセージを送ったことと、相手に返信の義務が生まれることは別です。通知からいったん離れ、自分の予定に戻る時間も残してください。

通知を待つこと自体に疲れているなら、マッチングアプリ疲れを軽くする使い方へ。文章の改善を続けるより、利用する時間ややり取りの数を見直すほうが合う場合もあります。

やり取りを続ける前に、安心して話せる相手かも見る

返事が早くて文章が上手でも、それだけで信頼できるとは限りません。最初から外部の連絡先に誘導する、居住地や勤務先を細かく聞く、断っても要求を繰り返す。こうした行動があれば、会話を盛り上げる工夫より、自分の情報と距離を守ることを優先してください。

Pairsの公式案内は、会うまではサービス内のメッセージでやり取りすることや、不安・不信感があるときは無理に続けず、ブロックや違反報告、サポートへの相談を検討することを案内しています。使っているサービスの安全ガイドも確認しましょう。

言葉の感じのよさと、その後の行動が一致しているかを見るポイントは、マッチングアプリで誠実な男性を見極めるにはで詳しく扱っています。

初回メッセージのよくある疑問

Q
最初のメッセージは男性から送るべき?
A

性別で一律に決める必要はありません。サービスの機能やルールの範囲で、話してみたいと思った側から送れます。相手から来るかどうかを愛情や誠実さのテストにするより、自分が話したい話題を一つ用意してみてください。

Q
何文字くらいがよいですか?
A

どの相手にも当てはまる最適な文字数は示せません。まずは挨拶、気になった点、小さな質問が数文で読めるかを確認してください。長い自己紹介や複数の質問を詰めるより、相手が一つの話題に返せることを優先します。

Q
共通点がなければ、メッセージを送らないほうがよい?
A

共通点がなくても、本当に興味のある話題なら始められます。「詳しくないのですが」と伝えて、一つだけ聞いてみましょう。ただし、関心のない趣味に合わせたり、知っているふりをしたりする必要はありません。

Q
初回からデートやLINE交換に誘ってもいい?
A

まだ安心して話せるか分からない段階では、まずアプリ内でやり取りするほうが無理がありません。相手が慎重なら急かさず、断られたら繰り返し求めないでください。サービスによってルールが異なるため、利用中の案内も確認しましょう。

一通目は、自分を売り込む完成原稿でなくていい

プロフィールから気になったことを一つ選ぶ。自分のことも少し見せる。相手が答える余白を残す。初回メッセージは、それだけでも始められます。

うまい言い回しを探し続けるより、「この人の、この話なら聞いてみたい」と思えるかを確かめてください。返事のあとは、その言葉を読んでから次を考える。予定していた台本を少し離れたところから、二人の会話になることがあります。

参考資料

Huang et al.(2017)It Doesn’t Hurt to Ask: Question-Asking Increases Liking/Journal of Personality and Social Psychology, 113(3), 430–452. DOI: 10.1037/pspi0000097。会話中の質問と好意に関する研究。初回メッセージの返信率を検証したものではありません。

Kluger & Malloy(2019)Question Asking as a Dyadic Behavior/Journal of Personality and Social Psychology, 117(6), 1127–1138. DOI: 10.1037/pspi0000156。上記研究のスピードデート部分の再分析。

Pairs「お相手と会う際に気をつけること」(2026年10月確認)。

VIVA SAKAMOTO

Writer & Visual Artist based in Japan.

Former JGSDF member with professional experience in web writing and editorial direction.

Writing about relationships, communication, and human behavior, with a focus on research-informed perspectives, thoughtful analysis, and practical insights.

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